本などで出会った小話29「続・三つの言葉(下)」

『続・三つの言葉(下)』

 

 

集団生活や組織の一員の中で活動するとき

知識や技術の向上の他に

大切にしていることがあります。

 

①「私がします。(出来る)」

②「お願いします。(出来ない)」

③「ありがとう(感謝)」

この3つの言葉です。

 

「私がします。」は、

得意なことだけではなく、

初めて取り組むことでも

挑戦する意味も含みます。

また、

「お願いします。」は、

 自分が得意としていることでも、

相手を尊重し

喜んでやってもらうことです。

そして、

 

「ありがとう。」は、

とても大切です。

人は誰でも一人で生まれて

育つことができないからです。 

 

この3つは、

自然と関係を良くしたりします。

逆に、 

この3つを話さない人は、

組織、 集団で上手く行っているか

どうかは疑わしいと思います。

たとえ自分では上手く行っていると思っていても、

相手が良く感じていないかもしれません。

 

自分が得意なことだけをすることは、

相手の得意なことを奪うことにもなります。

相手を尊重することは、

相手の良い所を見つけることと同じだと思います。

 

 

どんなことでも、

自分が一人で良い発想を思いつき良いものを生み出したり、

自分の努力で良いものを生み出した様に感じることがあると思います。

 

しかし、

それらは「自分」の努力でも

発想でもありません。

その発想にたどり着いた過程、

それを見る切っ掛けを作った時、

それに気づく心を創った方が存在します。

 

 

すべてのことが、

神から発し、神によって成り、神に至るからです。』

(ローマ11章36節)

 

つまり、

自分ではなく、

すべて神が成しているわざなのです。

 

誰一人 、

今起こって出来事の意味を説明できる人はいません。

 

小さい頃からそれが好きだったり、

努力する機会を与えられたり、

何かに当選したり、

何かを見つけたり、

ひらめきがあったり、

 

背が高い人、

手が小さい人、

知恵のある人、

力のある人、

お金持ちな人、

スポーツが得意な人、

歌が得意な人、

実験が好きな人、

 

エジソンは10000回の実験に

良く我慢してできたものだ。

など、

あの人はあんな辛い事

どうしてそんなにできるのだろうか。

と感じるときあると思います。

 

 

今、生きている人々は、

他人を支えたり、

支えられたりする為に生きているのです。

 

だから、

自分にはできそうもない辛い事でも

相手は楽しくできるののです。

 

自分ができなくても良いのです。

できる人が必ずいるからです。

 

人の世話にも、

そして神の世話にもならずに

生きられる人はいないからです。

 

 

偶然に見えるようですが、

すべて神によって必然なのです。

 

そして私たち人間は、

他の動植物にはない特別な祝福を

神から受けています。

 

私たち人間だけ、

言葉を話し、

世界中の人とコミュニケーションをとれます。

 

私たち人間だけ、

服を着て、人の為に働きます。

 

私たち人間だけ、

ペットを飼うことができます。

 

私たち人間だけ、

野菜や果物、穀物類を栽培し、

魚介類、動物類を飼育して食べ、

食物連鎖の中から外れており、

他人の為に食事を準備します。

 

私たち人間だけ、

星を観測したり、

宇宙に飛び立てます。

 

私たち人間だけ、

知恵があり自由です。

 

結局、人は未来を決める事はできません。

いつ生まれていつ死ぬかを

だれも決められません。

神に生かされているからです。

 

今、互いに神にゆだね、

神から命と人生を与えられたことに感謝し、

神を信頼して、

人生を神の恵みでより豊かにしていきましょう。

 

 

『三つの言葉』はこれで終了です。

yui