足跡
『足 跡』
或る日、
夢を見ました。
暗い夜、
友人と共に渚を歩いていました。
砂の上には、二人分の足跡がありました。
それから、
かなりの距離を歩いてきたので、
疲れもたまり、
意識がもうろうとしていました。
振り返ると、
砂の上の足跡が一人分しかありませんでした。
その時、
友人と約束したのを思い出しました。
遠い向こうにある聖地へ一緒に行こうと。
「あいつはどこに行ったんだ!」と
苛立ちを覚えましたが、
急に、
不安でいっぱいになりました。
すると突然、
友人の声が聞こえました。
「何を言っているの」
「えっ?」
「私はここにいるよ、
一緒に行こうって貴方と約束したじゃない」
私は気が付きました。
渚の道のりは私の人生で、
友人はキリストだったことを。
そして・・・
一番つらい時に私は、
背負われていたことを。
原作詩者:マーガレット・F・パワーズ「あしあと」
http://home.interlink.or.jp/~suno/yoshi/poetry/p_footprints.htm
大好きな詩の一つです。
yui